圓山大飯店の秘密トンネル西密道のガイドツアー

圓山大飯店（グランドホテル）には、かつて緊急事態時に要人を移動させるため作られたトンネルがあります。有事の際に蒋介石が脱出できるよう作られた地下道があり、士林方面へ抜けられるらしいという噂は聞いたことがあったのですが、数年前から一般公開されているのでガイドツアーに参加しました。

ガイドの人がツアーは70分と言っていたのでそんなに長いトンネルじゃないはずなのにと思ったら、圓山大飯店内のガイドが大部分でした。それでも歴史のあるホテルなのでとても興味深かったです。
ホテルには赤い柱が多数ありますが、この赤は「圓山紅」と呼ばれ、圓山大飯店オリジナルの色なんだそうです。特徴的な装飾や歴史の説明もしてくれます。

ホテル内の紹介が終わるとトンネルへ。トンネルは東西に1本ずつあり、今回参加したのは西トンネルのツアー「揭開世界最長秘密滑梯道的神秘面紗」です。ツアーの申し込みは東西それぞれ別になってます。

防音処置が施された壁が続く西トンネルは約85メートルの長さ。背後からの追撃防止のためS字型に設計されています。

機密文書等を素早く運ぶ等の目的で滑り台が設置されています。危険なので使用禁止ですが、このトンネルは実際に使われることはなかったそうなので、ここを滑った人はほとんどいないはずです。

ここが西トンネルの出口。出口とわかりにくい外観になってます。MRT劍潭駅の近くで公園の一部になってます。

出口からまたトンネルを通りホテルへ戻ってから、ロビーに展示してある以前のルームキーの紹介を聞いてツアー終了。
ツアーが始まる頃は雨が降っていましたが、終わったら晴れてました。この地は戦前は台湾神社があり、背後に山、前面に川という風水的に最高の位置。台北101、松山空港や大直橋も見え眺めがいいのも圓山大飯店の特徴です。